雪氷や雲は手ごわい
衛星画像解析は、一般に「画像の取得 → 加工 → 解析」という流れで進められる。
インターネット上の記事や解説動画を見ていると、画像の加工や解析については比較的多くの情報が見つかるが、画像の取得について詳しく触れているものは少ない。
実際に作業を行ってみるとわかるのだが、衛星画像の取得こそが、なかなか骨の折れる工程である。衛星画像の取得には、リモートセンシングの知識というよりも、衛星データを公開しているWEBサイトの特徴や認証などのインターネット技術寄りの知識や経験が必要であり、こうした知識や経験は、アカデミックなものではなく、ノウハウである。
私自身、衛星画像の取得に取り組んでいて、とくに手強いと感じているのが、「雪氷が少なく、かつ雲も少ない画像」を選び出す作業である。日本の場合、冬には雪氷が多く、夏には雲が多いため、雪氷も雲も少ないという理想的な画像は意外と少ない。この取得段階の苦労は、外からは見えにくいが、衛星画像解析を現実に成立させるための重要な土台になっている。

